博多で魚料理の店といえば、その一つに上げていただける「磯貝」。漁師の家に生まれ幼い頃から漁へ出て、今も第一線でその技を磨き続けている店主・末次利行が持てる力を尽くして完成させたのが、この辛子明太子「こぶとろっ」です。
修行時代の恩師の導きと、スケトウダラに最良の肥えた海域、ベーリング海で獲れた極上の明太子との出会い、そして末次の妥協を許さない頑固なまでの味へのこだわり。求めたのは「天然だしのみを使って食べるほどに笑顔になっていくような、人を幸福にする辛子明太子」。 末次の手間ひまを惜しまない情熱が「こぶとろっ」の一房、一粒に込められています。

明太子は素材や調味液などによって、まったく違う味になる。手を抜こうと思えばいくらでも抜ける。だからこそ、味に大きな差が生まれるのだ。末次はまず、タラコの選別から始めた。求めたのは一粒ひと粒がクッキリとたち全体が旨みのあるコクで包まれた、トロリっとした上品な粘りを持つ明太子。大勢のプロから学び、日々食べ比べた。「これだ!」。末次の心を打った明太子、それこそがアラスカ・ベーリング海のタラコだった。ベーリング海は海水温が低い。タラコの旬となる時期も長く、なにより海が肥えている。良質のタラコを育むには、最高の環境にある海なのだ。深くコクのある上品なとろみと、キラキラと粒立った卵たち。「これ以上はない!」。末次も思わず唸った。
言葉をどれだけ尽くそうと、ひと味の経験には適わない。
それでも言いたいことがある。『こぶとろっ』は、生きている。食品には賞味期限・消費期限という限界があるが、その限りまで、『こぶとろっ』は、刻々とその旨さに深味を増すのである。
丸々とした明太子は枕崎産のかつをだしと北海道産の真昆布に抱かれ、時間の経過とともに、じっくりと、ゆっくりと、その旨味を取り入れる。さらりとした味がお好きな方は早めに、コクのある味を楽しみたい方は製造から一週間程度で味わうのがベスト。ワインに比べればあっという間のヴィンテージだが、その味わいはまさに「極上」の一語に尽きる。華麗なる『こぶとろっ』の七変化、心ゆくまで堪能してください。

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